藤沢市は2010年の10月1日をもって市制施行70周年を迎えます。藤沢市は「自立した衛星都市」を目標に都市計画に取り組み、今では人口40万人を擁する湘南の中核都市に発展しましたが、約10年おきに転機が訪れており、その道のりは決して平坦ではありませんでした。

たとえば、戦争の影響はその最たるものですし、高度経済成長における首都圏の膨張は、藤沢市の性格を観光都市から工業都市、そして商業都市や住宅都市へと激しく変貌させることになりました。

今回の展示は、それぞれ10年毎に見られる時代的特徴を、資料を通じて紹介しようとするものです。そのために展示は7章構成をとりますが、もちろん、各年代は10年で割り切れるものではないので、中心となる年代を軸に、それぞれの章が完結するように構成しております。資料や写真を通じて、藤沢市の歴史を感じ取っていただければ幸いです。

最後になりますが、貴重な資料をご提供いただいた市民や関係機関の方々に、この場を借りて厚くお礼申しあげます。

2010年9月27日
藤沢市文書館長