藤沢市文書館は、藤沢市域に残された様々な資料を収集・保存しております。それらの資料をご覧いただく機会として収蔵資料展を開催しており、今回は善行地域と大庭地域の街づくりを取り上げました。
 善行地域と大庭地域は、相互に隣接した地域であり、歴史的に関係があります。その中で、善行地域では1950年代半ばの都市計画から街づくりが本格化し、小田急線善行駅の開設の前から善行台の宅地開発が行われ、その後に善行団地の建設が進みました。一方、大庭地域は1960年代半ばの都市計画をもとに、現在「湘南ライフタウン」と呼ばれる大規模な街づくりが行われました。
 昨年度、文書館では地域資料の目録集である『歴史をひもとく藤沢の資料5 善行地区・湘南大庭地区』を刊行いたしました。刊行にあたり、収集された資料などを展示することで、両地区の歴史を紹介いたします。
 この度の展示開催にあたり、貴重な資料をご提供いただいた市民や関係機関の方々に、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

2021(令和3)年3月
藤沢市文書館長