2019/09/30
文書館刊行物市史ブックレット

藤沢市史ブックレット10 江の島、神の島から人の島へ

『藤沢市史ブックレット』は、藤沢市の歴史をわかりやすく伝えるための手軽な読み物です。

 

 観光地としてにぎわう江の島ですが、鎌倉時代、戦国時代の頃の江の島はどのような島だったのでしょうか。

本書では主に信仰の島であった江の島の姿に焦点をあて、信仰の江の島のはじまりから江の島弁財天の信仰が人々のくらしにどのようにかかわってきたのか、「縁起」や伝承がいかにして伝えられたのかなどを歴史史料から丁寧に解説しています。

 

江の島、神の島から人の島へ 藤沢市史ブックレット10 表紙

 

著者 伊藤一美

 

目次

第1章 江の島明神と鎌倉幕府

 江の島弁才天の成立神話

 江島明神社の成立

 三浦氏と江嶋明神

 霊所祭と祈祷

 鶴岡八幡宮寺への取り込み

第2章 江の島縁起の世界

 江の島縁起の成立

 金沢文庫蔵「相州津村江之島縁起」の世界

 江嶋縁起・真名本の世界

 江嶋縁起・岩本院本の世界

 「渓嵐拾葉集」の世界から「江の島縁起」の成り立ちを考える

第3章 中世鎌倉人のみた江の島

 「海道記」に描かれる江の島

 一遍聖絵断簡にみる片瀬と江の島

 北条時政三つ鱗伝承説話と江の島

 頼印大僧正の見た蛇

 万里集九の江の島訪問

 江の島、陸続きとなる

 連歌師・宗牧の見た江の島石窟

 江の島に遊ぶ堯恵

第4章 古河公方・伊勢宗瑞と江の島

 江の島合戦

 享徳の乱と江の島住人

 伊勢宗瑞と江の島

第5章 江の島弁才天復興と戦国大名北条氏の支援

 北条氏綱・氏康下の江の島再編成

 天文十三年の江の島御遷宮

 天文十八年からの江の島再建事業

 天正三年の江の島御遷宮

第6章 変貌する江の島と弁才天振興

 南禅寺僧東嶺智旺の参詣

 達成される御利益

 参詣する他国人と関役

 江の島岩屋と鳩

 江の島と公界

 江嶋岩本坊の経済・武力的力量

第7章 北条氏照と江の島

 氏照の書出

 氏照の弁才天修復と祈願

 江の島の市場管理と岩本坊

 岩本坊と玉縄衆への依頼

終章 近世への長い道のり-江の島弁才天の復活

写真一覧

参考文献

 

発行 2019年3月

   2024年3月 第2版

 

価格 800円

 

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